岡山県北(美作地域)のおでかけ・お散歩情報

遷喬(禾喬)小学校名前の由来

 命名は山田方谷。教育者として晩年に身を捧げた方谷が詩経の「出自幽谷遷于蕎木」より字を取ったと言われます。
 現存する校舎は明治40年に建築されたものだが、前身となった私塾明親館の教師を方谷の門人が努めていました。
 鳥取市立遷喬小学校とは姉妹校になります。
 地図: 岡山県真庭市鍋屋17-1 電話: 0867-42-7000
 営業時間: 9:00~18:00 水休


下駄箱

下駄箱
下足箱
 本校舎には計4ケ所の広い昇降口があり、そのめいめいの左右にこのような高い多段の下足箱があり、多くの生徒が使用できるようになっています。

校章

校章
校章
 高瀬舟(帆をかけた状態)をデザインした校章がユニークです。

校舎前面

校舎前面
校舎正面
 遷喬小学校には校舎が三つあり、全体で800人以上の生徒が学習できる設備となっていました。
 現在はこの本校舎のみが残され、他は解体されています。
 本校舎の正面には立派なアーチの正面玄関があり、写真のような門構えとなっています。大変立派なファサードで、手前の掲揚台の下に朝礼台がありました。
 
 明治時代の文化的建造物で、当時流行った洋風建築を取り入れて作られています。大きな格子の硝子窓は風格があり、白板張りの校舎に樹齢を重ねた松の並木が独特の景観を創り出しています。
 
 左右の校舎を繋ぐ中央部、マンサード屋根の大きな二階講堂の下は正面玄関となっています。透き窓のように筋交いを入れるなど細部に至っても洒落た造りとなっています。
 
 屋根瓦は天然のスレートで葺かれましたが、左右の校舎は桟瓦に置き換えられました。そのため瓦屋根の色が明るくなっており、中央部の建物をより重厚に見せています。
 
 設計は明治後半から活躍した岡山の建築家、江川三郎八の手によるもの。

校舎背面

校舎背面
校舎(裏側)
 この本校舎は完全な南向きの建物です。そのため校舎裏は終始日陰になります。

講堂

講堂
立派な本校舎のシンボル
 本校舎の正面玄関の真上、二階部分の中心には広い講堂があります。ここには1年生から6年生まで全校生徒数百人が入ることができます。
 
 立派な壇上があり、天井は中心が高く吹き抜けて窓が並び風通しを良くしています。窓からは校庭の様子が一望できます。

階段

階段
螺旋階段
 幅広のステップを持つ木造の螺旋階段は圧巻です。
 本校舎の東西に同じものがあり、大人数の子供たちが一斉に上下に移動できるようになっています。
 晴れた日は校庭に降りるため階下へ、雨の日は講堂に集まるため階上へ移動するのです。
 
 せんきょう小学校の特徴的な構造の一つです。

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