華蔵庵(けぞうあん)
かってこの場所にあった寺院の名前が松の由来となっています。
高田城(勝山)・三浦氏の軍師華蔵坊が華蔵庵という庵を建立し移り住んだと言われます。
現在は松の枝の下(もと)に木造りの柵囲いがあり中に祠が残っています。
場所は旭川と三坂川の合流地点(商店街の東端)。
クロマツの大樹は目通り周囲約4.5m、樹高約18m。
推定樹齢400年です。
巨大な黒松の老木です。三坂川が旭川に流れ込む手前、久世の目抜き通りが下町から旭町へと変わる橋向こうにあります。
見事に広がった枝振りは、高い川岸にあって周囲に高い建物がなかったためでしょう。古い樹皮は大きな亀の甲型に割れて年代を帯び、旧久世町指定の文化財となっています。
華蔵庵の松
昭和三十八年五月一日指定
クロマツは、アカマツと並ぶ二葉松の
代表です。常緑針葉樹で樹皮は厚く灰褐
色を呈し、亀甲状にはげ落ちることが特
徴です。アカマツよりぶりであること
から「男松(オマツ)」の別名をもって
います。
この華蔵庵の松は、高さ約十八m、目
通り約四・三mを測り、県下最大級のク
ロマツです。樹齢約三百六十年と推定さ
れる巨木です。名前の由来は、かつてこ
の場所に華麗庵という寺院があったこと
によります。
平成十四年三月一日
久世町教育委員会