貴重な栗材を使い、開口部が少なくのきの低い厳寒時に対応した茅葺き屋根の民家です。
(案内板より)
旧森江家住宅(国指定重要文化財)
所在地 岡山県苫田部鏡野町富西谷一一八
旧所在地 岡山県-占田部富村大字大七〇
見学 平日 一〇:〇〇~一五:〇〇
土曜・日曜・祝日は教育センターまで
事前にお知らせドさい。
岡山県下の民家では建築年代が古く、代表的な
山村農家でおよそ十七世紀後半ころのと推測され
ている。
桁行き七間(約十三・三メートル)、梁間三間
(約五・九メートル)入母屋造茅葺きで、屋根が
大きく軒先が低くなっている。棟の両端に大型の
破風があり、どっしりとした建物である。柱はす
べて栗材の手斧仕上げであり、大黒柱、福大黒柱
を配し、他の柱も太く小屋組は扠首構造である。
正面「にわ」 (土間)の上手に梁間いっばいの
「いたば」(居間)があり、その奥に「おくのま」
(座敷)と「なんど」(寝室)を設けた「三間取
り広間型」となっている。
居間が一番広い部屋で、囲炉裏を中心に日常の生
活が営まれた。
土間の下手には「まや」(厠)「すいじば」「物置」
がある。開口部は表側のみで、他の三方は大壁造で
閉鎖性が強く厳寒時に対応した住居となっている。
昭和四十四年六月二十日付で国の重要文化財に
指定を受け、昭和五十一年四月に現在地へ移転復
元を完了した。屋内には、村内で使用されていた
民俗資料も展示されており、住まいの歴史を語り
かけてくれる。